ウーパールーパー ショート(昨日の続きまして)

画像の個体はマーブルのショートボディです。ショートボディは、前回も掲載いたしましたが数が少ないです。今現在のところ尾曲がりもなく順調に育っています。ショートが曲がりが多いので購入するときはある程度(8cm)大きくなってから購入することをお勧めします。小さいうちは尾曲がりが起きるかわからず、また、まだ曲がりの症状も小さいために見逃すことがあります。せっかく大切に大きく育てるには正常な個体が一番良いです。興味がある方は後から後悔しないようにある程度成長してから購入なさってください。https://www.dog7.net/

個体のエラが長いのは餌が冷凍赤虫と関係しています。ウーパールーパーは大きくなるとエラが短くなる傾向にあります。それは餌が固形エサと切り替わるからだと思います。こちらではテストで各50匹ずつ、餌を固形エサと冷凍赤虫にわけて半年間様子を見ました。固形エサのみで飼育した方はエラが短くなりました。逆に冷凍赤虫のみで育てたほうはエラが短くなっている個体が少なく、ほとんどの個体はエラが長いままでした。冷凍赤虫だけでなく、生エサ、活エサでも同じような現象がみられるそうです。一番良い餌の与え方は、固形エサを中心に週に2回ほど冷凍赤虫を与える方法です。この方法できれいに健康的に育てている飼育者さんが多いです。


ウーパールーパーのショート

ウーパールーパーのショートも普通の個体と同じように成長します。体長はあまり伸びませんが横幅が大きく丸くなります。特にメスは産卵の関係で腹部が大きくなる関係で余計に丸みを帯びます。

ウーパールーパーのショートも普通の個体と同じように産卵できるのかは不明です。こちらではショートの産卵は試したことがありません。大きくなる前に、産卵する前に販売してしまいます。もしも、このショートが遺伝するのでしたらすごいことだと思います。ミューテーションとミューテーションとが交尾をして産卵しても、その珍しい柄は遺伝されません。生まれてくる個体は普通の個体ばかりですが、その次の世代からミューテーションが出やすくなります。元々とても少ないミューテーションですので、出やすくなったといっても1000匹に1匹ぐらい。それでも出ふぇん確率は数倍に跳ね上がったことになります。ショートも同じようにショートとショートで交配を繰り返せば確率は上がるような気がします。

ミューテーションもショートもとても希少な個体ですが、ご希望する飼育者が多いので、繁殖できるように勉強していきたいと思います。

ショートの中でも一番人気、一番希少なのはショートボディとショートテールを両方兼ねそろえた個体です。ショートテールはすぐに見つかるのですが、その両方兼ねそろえた個体はなかなか出現しません。こちらではミューテーションよりも少ない確率です。https://www.dog7.net/

ウーパールーパーのショートの出現は?

ミューテーションは出現するときは1回の産卵で複数出現することがあります。今までで1回の産卵で出現した最高数は21匹だっと思います。その次が15匹でした。1回の産卵=150から300個の卵から21匹も出現しました。これはとても高確率で遺伝的なのか、受精した時に何か特別な反応があったのか不明ですが、このようにウーパールーパーのミューテーションは一度に複数出てくることもあります。しかし、ショートはそのような出現の仕方は今までありません。1回の産卵で1、2匹が限度でそれ以上は出現しないです。今まで多くの卵、多くの血統をふ化させてきましたが、多数出現することはないとわかりました。あるとすればショートとショートとの産卵で血を濃くするやり方だけだと思います。

ウーパールーパーのショート、今度はゴールデン

ウーパールーパーのショートです。ショートには3つあり、ショートボディ、ショートテールとその両方です、ショートボディ体が短く、ショートテールは尻尾が短いです。両方とも短い個体もいます。奇形が多いです。

画像の個体はゴールデンのショートボディです。若干尾が曲がっているような感じです。この曲がっている個所は大きくなっても治ることはなく、逆にどんどん曲がるので曲がりが大きくなります。このような個体でもこちらではきちんと飼育します。(販売もしています)https://www.dog7.net/

ショートテールは出現率が多いです、ショートボディはそれよりも数がずっと少なく、ショートテール+ショートボディの個体ももっと少ないです。こちらではミューテーションよりもだいぶ出現率が低いです。完璧な個体になりますと年間で数匹しか見ることができません。大抵奇形が多いです。

ショートもミューテーションと同等に固定化に取り組んでいるブリーダーさんもいます。固定化できるかこちらでは不明ですが、何となくミューテーションよりもましな気がします(ミューテーションの固定化は今現在誰もできていません)。固定化できるのでしたら、奇形のない個体同士を組み合わせて、完璧な個体、更に短い個体も目指せるような気がします。


ウーパールーパー 幼生期のエサ

ブラインシュリンプ→冷凍アカムシを与えております。画像はイトメです。イトメの方が単価が高いため、安価な冷凍アカムシの方を使用しています。

餌の与え方、種類とサイズ

まず、卵から幼生がふ化しましたら3日後からブラインシュリンプを与えます。(ブラインシュリンプについてはまた今度詳しく書きます。この記事内には書きません。ご了承ください)https://www.dog7.net/

毎日1回ブラインシュリンプを与えます。水温や餌の量にもよりますがおおよそ2週間ぐらいで2cmになると思います。そのサイズになりましたら、ブラインシュリンプだけでなく併用して冷凍赤虫も与えます。冷凍赤虫の方がウーパールーパーの幼生よりも大きい場合がありますので、冷凍赤虫は凍っているときにカッターナイフで削ってください。(ハサミで切ってもOKです)3cmになりましたら、冷凍赤虫だけで飼育できるようになります。ブラインシュリンプは冷凍赤虫と比べるとだいぶ高額なため、冷凍赤虫に切り替えると費用が少なくて済みます。(ブラインシュリンプも手間がかかります)

3cmから成長し、大体7cmぐらいになりましたら、固形エサを試してください。これも冷凍赤虫と併用して与えます。最初にうちは固形エサは食べずに冷凍赤虫だけ食べると思いますが、根気強く与え、最後に固形エサだけに切り替えます。さらに経済的になります。冷凍赤虫よりも固形エサの方が安価です。

ウーパールーパーと底砂、再度掲載

こちらでは底砂は不要だと考えています。ウーパールーパーは誤飲しますし、掃除する時にもよける、洗うなどの手間もかかります。何もない飼育方法(ベアタンク)をお勧めしております。画像は撮影のために大きめの砂利を敷いていますが、飼育しているときは敷いていません。

底面ろ過を使用する飼育者さんもいるようです。こちらでは器具はありますが、ウーパールーパーには使用したことがありません。

底面ろ過とは、https://www.dog7.net/

水槽や飼育容器で熱帯魚などを飼育する上で、水質の安定に最も効果が高いと言われています。フィルターが水槽用底面に設置し、その上に、ソイルやろ過砂などを数cm敷きます。飼育している水がフィルター循環するときに、ソイルやろ過砂などを通過することで、そこに住み着いている微生物によって、水中内のアンモニアなどの有害物質を無害にする仕組みです。ニッソー・コトブキ・ジェックスなどの有名熱帯魚器具メーカーから様々な水槽用底面フィルターがたくさん販売されています。

言葉で説明すると難しく絵があればわかりやすいですが、当方は絵心がありませんのでかけないです・・・。googleやyahoo!で検索してみてください。製品はAmazon、楽天やyahoo!ショッピングでも多数販売しています。


ウーパールーパーの繁殖、産卵準備をします。

残暑も続くと思いますが、真夏の時期に比べれば、暑さもひと段落して涼しくなってきました。これから産卵の準備に取り掛かります。

画像の個体はまだ小さく15cm前後です、体の特徴からメス?だと思います。確実に性別がわかるのが18cmより大きく、冬の時期になります。この時に繁殖の本格的な準備のため、オスはオスらしく、メスはメスらしくなるので判別が簡単になります。まだ、9月の水温が高い時期では繁殖可能なサイズでもオスメスの見分けが難しいときもあります。

繁殖の準備https://www.dog7.net/

まず、個体を大きくします。メスなら20cm以上、オスなら18cm以上が望ましいです。オスの方がメスよりも早く成熟します。メスは産卵のため体の変化に時間がかかります。オスは数がメスよりも少なくて構いません。1匹のオスから精包が複数出るので、1匹のオスで複数のメスを産卵させることも可能です。精包は大体15~20個ぐらい一度に出すのではないでしょうか。

餌は多めに与えます。まだ水温が高い9月なので餌も多く食べます。これが11月や12月ですと餌を食べなくなり、サイズUPが難しくなります。この時期に栄養のあるものをたくさん与えて11、12月の水温の下がるときに加温せずに低い水温で飼育して、きちんと繁殖の準備をしたいと思います。


まだら模様のウーパールーパー(ミューテーション)

まだら模様のウーパールーパーです。エラにラメも入っていておもしろい個体です。全体的に体色はクリーム色っぽく、体全体に黒いまだら模様がついています。目は黒目の金環で、マーブルの目です。エラはゴールデンのようにラメが入っています。画像は小さいのでわかりずらいですが、エラが少し金色がラメです。特徴からマーブル系のミューテーションだと思います。大きくなるのが楽しみです。このミューテーションは比較的多く出現します。

ミューテーションは、マーブルから生まれてくることが多いです。マーブルっぽい種類が多いことも関係しているかもしれません。マーブル系のミューテーションは目が黒目金環なので、すぐにわかります。ブラック系ですと黒目の黒目になります。https://www.dog7.net/

このミューテーションを親にして、ミューテーション×ミューテーションを掛け合わせてもミューテーションは生まれてきません。一般的な5色(親の遺伝による)のノーマル個体が産まれてきます。

ミューテーションは1匹だけ出現することは稀で、兄弟もミューテーションの場合が多いです。1度に多い時には20匹以上産まれてきます。1匹見つけたら必ず他にもいないかチェックしたほうが良いです。きっと見つかると思います。

ウーパールーパーのブラック(これも人気があります)

ブラックは、黒目の黒目です。薄い色もいれば、濃い色もいます。濃い黒を希望する方も多いですが、こちらにはなかなかいません。小さいときは薄くても大きくなるにつれてだんだん濃くなっていく個体がほとんどです。

ブラックは全体的に数が少ないです。ブラック×ブラックか、マーブル×マーブルからは生まれてきますが、その他の色の組み合わせでは出てくる数はとても少ないです。こちらでも売り切れでお客様にご迷惑をおかけしてしまう時もすくなくありません。親にする前に売り切れになってしまうので、こちらでは余計に数が確保できない状態です。

余談ですが・・・。https://www.dog7.net/

ブラックを3~5cmなどでお申込みいただき郵送すると、到着してすぐは色が薄くなっているときがあります。今まで何度かお客様から「ブラックを注文したのにリューシーが届いた」とご連絡がありました。リューシーではなく、ブラックとお伝えしてもなかなか信じてもらえませんが、この現象は1~3日すると色が戻り黒いブラックに変色します。ブラック以外の色はこの現象がないと思います。ブラックだけ色が薄くなります。箱の色なのか、ストレスなのか原因が不明です。時間があったらテストしてみて調べてみようかと思います

ウーパールーパーで一番人気のリューシーについて

リューシーの目は2種類あります。黒目の金環と黒目の黒目です。黒目の金環は、人間で例えるのなら白目が金色、黒目の黒目は白目も黒目になります。

画像の個体は黒目の黒目になります。金環の黒目と比べると黒色の部分が多いため、瞳が大きく見えるのが特徴です。多くの方がこちらの黒目の黒目をご希望します。

マーブルはすべて黒目の金環。ブラックはすべて黒目の黒目です。マーブルもブラックも基本的に体色ではなく、目の色で判断しないと間違えます。マーブルとブラックを間違える方は多いです。https://www.dog7.net/

リューシーをたくさん繁殖させる方法は、リューシー×リューシーで掛け合わせることです。この組み合わせで生まれてくる個体は85%がリューシー、15パーセントがアルビノといった具合です。リューシーの数が95%の時もあります。数に若干の差があるのは、祖父母の血統も関係あるからです。黒目の黒目、黒目の金環も遺伝する場合が多く、黒目の黒目を狙って繁殖するのでしたら、親もそのようにしなければなりません。リューシーと何かの繁殖は、マーブルが多く出現します。

リューシー×リューシーからは当方の経験上、ミューテーションが生まれてきたことはありません。不思議です。


ウーパールーパーのマーブルについて、色など

マーブルの目は、すべて黒目金環になります。金環とは、人間の目に例えると、黒目の部分が黒目で、白目の部分が金色になっています(まるで金色の輪っかのような感じです)。黒目の黒目とは人間の目で例えると黒目の部分が黒目で、白目の部分も黒目になります。金環と比べると黒色部分が多いので瞳が若干大きく見えます。サイズにしてミリ単位、もしくはそれ以下の大きさですが、多くの方が黒目の黒目を好まれます。https://www.dog7.net/

マーブルは親の色により色が変わってくる傾向にあります。すべての個体に共通するわけではありませんが、ゴールデンか生まれてきたマーブル個体は黄色っぽいです。また、ゴールデンの特徴を受け継いでラメ(白い小さいキラキラ)がついている個体も出現します。ブラックから生まれてきた個体は、黒っぽい個体で中にはブラックと体色の見分けがつかない個体も出現します。

色は親の遺伝子により変わります。黒色が薄くて目が黒目の黒目でしたらそれはマーブルではなくブラックになります。

マーブル×マーブルの繁殖は、他の色とは違い、生まれてくる個体は、リューシー、アルビノ、マーブル、ゴールデン、ブラックの5種類(4種類の場合もあります)です。ブリーダーさんの多くがマーブルを多めに持っていて、このマーブルを親個体として使用し、繁殖させています。なぜ?5種類も生まれてくるのか不明です。ほかの色は多くて3種類、少ないと2種類しか生まれてきません。それも色にかなりの偏りがあります。