ウーパールーパーゴールデンのいろいろ

ウーパールーパーゴールデンのいろいろ

ラメが入ったウーパールーパーはゴールデンなります。色ではアルビノと見分けがつかないときもありますが、エラ、尾などにラメを見ることができればそれはゴールデンになります。

ラメとは白い小さなまだら模様でそれが腹、尾やエラに無数にあります。キラキラしていてきれいです。これがあるのがゴールデン、無いのがアルビノです。https://www.dog7.net/

ゴールデンで黄色が濃く、ラメが一般的な個体よりも多いものをこちらではイエローとして販売しています。数が少なく、値段も少し高くなります。イエローは濃い色のゴールデン×濃い色のゴールデンを掛け合わせた個体になります。その生まれてきた幼生の中でも特に濃い黄色が濃いものを選定します。

ゴールデンの目は赤目か、白目ですが、目が悪いわけではありません。ゴールデンの性格は、他の色と比べると少し活発で元気があります。餌もたくさん食べ、大きくなるのも早いです。その活発な性格とすぐにサイズが大きくなる特徴で他の個体に噛みつきます。目が悪いから噛みつくのではなく、大食漢から噛みつくのです。そのためゴールデンを繁殖していないブリーダーさんもいらっしゃいます。ゴールデンを飼育していると他の色が噛まれて欠け、販売できなくなるからです。ゴールデンの出回っている数が少ないのは、人気はあるが繁殖しているブリーダーが少ないことも原因です。

ウーパールーパーアルビノ個体とは?

アルビノには、赤目、白目、体色も白、黄色っぽい色などがいます。親により色が若干変わります。

画像の個体は白っぽいアルビノです。ゴールデンの親から生まれたアルビノは黄色っぽい個体をしています。クリーム色っぽい個体もいます。アルビノとゴールデンの差は、ラメがあるかないかの違いです。ラメとは白っぽい色で小さいまだら模様の粒粒です。これが背中、尾やエラにキラキラと入っている個体がゴールデン、ない個体がアルビノです。https://www.dog7.net/

アルビノの目は、赤目と白目があります。赤目の方が人気があります。白目は目がどこにあるのかとてもわかりにくいです。目は他の色の個体と比べて悪いわけではないと思います。

アルビノの数。アルビノは遺伝が弱いのか生まれてくる数が少ないです。人気はあまりない方ですが、夏~冬場にかけて売切れになることが多いです。逆に一番多く生まれてくるのがマーブルです。マーブルは大抵どの組み合わせでも生まれてくる個体です。余談ですがアメリカザリガニにもブルー、オレンジ、ホワイトがいますが、これを掛け合わせると最後には普通のアメリカザリガニが多く生まれてきます。それと同じような感じなのでしょうか???ウーパールーパー原色もマーブルみたいな色だと聞いたことがあります。そのためにいろいろ掛け合わせるとマーブルが多く生まれてくるのでしょうか。疑問です。

ファイアーサラマンダー(幼生飼育)

画像の個体はファイアーサラマンダーの幼体です。すでに半年近くが経ちましたのでだいぶ大きく、親個体と同じ色合いです。こちらは卵ではなく、幼生で生まれてきます。

交尾をするとメスはお腹の中で卵をふ化させ、水中に出てくるときには約2~3cmの幼体になっています。それもあり、ウーパールーパーと違い、産卵数は少なく30匹程度です。ウーパールーパーは卵を100~600個程産みます。

2~3cmで親から離れて水中に出てくるので育てやすいです。ブラインシュリンプでも良いですが、冷凍赤虫でも十分飼育できるサイズです。育て方はウーパールーパーと同じなので簡単です。https://www.dog7.net/

上陸後の飼育はウーパールーパーとは違います。ファイアーサラマンダーは幼体の時は水中にいますが、大きくなるにつれてエラが短くなり、上陸します。エラが短くなった時に水中でそのまま飼育していると溺死してしまうので、エラが短くなったらミズゴケが敷いてある、水分量の多い場所に移し替えます。上陸することで餌も変わります。まずは、初令のコオロギやレッドローチを与え、徐々に固形エサに換えます。活エサは管理に手間取り、また、高額なので、早めに固形エサに切り替えたいところです。


ウーパールーパーと水温の関係(年々の耐性)について

飼育水温は、夏場でも26℃以下を強くお勧めします。下の水温は6℃ぐらいまでです。

夏場の水温管理は特に大変です。この頃は特に熱く、室内が30℃を越える日も当たり前になってきました。室温が30℃にもなりますと水温も27℃ぐらいになってしまいます。https://www.dog7.net/

ウーパールーパーはもともとはメキシコ原産で、それも標高の高い、水温が年中20度以下の湖に生息していました。ウーパールーパーが日本に導入された当時も水温は20℃が最高温度で、それ以上は危険とされていました。しかし、導入から30年以上も経過し、日本の気候にも少しずつ慣れ、耐性ができました。今では26℃までの飼育でしたら問題が起こりにくいです。28℃以上での飼育は危険です。病気になったり、弱ったり、皮膚に異常が出たり、不具合が生じますので注意が必要です。

水温を下げるお勧めは、小型のクリップ式扇風機です。電気代も安く、製品自体も安価です。量販店やネット通販でも購入可能です。これを水面に当てます、酸素供給にもなりますし、何より、気化熱で水温が3℃程下がります。水槽用のクーラーは高額で電気代も高く、使用するには水中ポンプも必要になり、場所もとりますので、お勧めはあまりしていません。

ウーパールーパーの目の色、種類(体色)について

ウーパールーパーの目の色、種類(体色)について

目の色、種類について説明します。アルビノ、ゴールデンは白目(赤目)の1種類、ブラックは黒目の黒目、マーブルは逆に黒目の金環の1種類ですが、リューシーだけ2種類存在します。黒目の黒目と黒目の金環になります。黒目の黒目は人間の白目部分も黒目です、黒目の金環は黒目ですが、白目部分が金色になっています。

ブラックは黒目の黒目が確定しています。体色でブラックとマーブルを区別することはできない場合もあります。真っ黒いマーブルも存在しますし、薄いブラックも存在します。体色で判断できないブラックとマーブルは全体の5%にもなります。https://www.dog7.net/

4種4匹や5種5匹をお申込みをいただき、ご購入者様からブラックが2匹届いた、マーブルが2匹と届いたなどの連絡もあります。その時は目のことについて説明をしております。判断はなかなか難しいです。

8月に入り5日が経ちました。夏は当然ですが暑いです。私が子供のころよりも夏が暑いと感じるのは、年齢を重ねたせいでしょうか。それとも実際に暑いのでしょうか。ウーパールーパーの飼育者にとって夏飼育が一番の鬼門です。温度管理が大変で室内は暑く、特に南向き、直射日光の入る部屋での飼育は困難を極めます。エアコンなどで温度管理が一番簡単です。

ウーパールーパー 飼育環境1

ウーパールーパーの飼育方法について

先ほどは底床、砂利やソイルのことについて書いたため、それ以外のことを記載します。
飼育水について
ウーパールーパーは一生を水中ですごすため、水はとても重要になります。飼育水はカルキ抜きや添付剤などを使用せずに、半~2日汲み置きした水道水、井戸水を使用してください。水質が汚れてきて、水槽内の水換えを行う場合も同様に汲み置きした水を使用してください。水換えの時に飼育水の水温が急激な変化が起きない様に、飼育容器と汲み置きした水を同じ場所で管理すると水交換の手間が省けます。

ウーパールーパーは見た目よりも比較的丈夫なため、水質(硬度、ph)についてあまり気を使う必要はありませんが、汚れた水は外鰓や皮膚に水カビを発生させる原因にもなりますので、2~7日に1回程、水全部の水換えをお勧めしています。また、この時に水槽などの飼育容器内をスポンジなどで簡単に洗浄すると効果的です。
※水換えは一部だけでなく全換えの方が健康的に育ちます
※ろ過機のろ過能力、多頭飼育、飼育容器のサイズにより変わります

飼育する水温について
ウーパールーパーはもともとメキシコの標高の高い湖(水路のような湖)で生息していたため、夏場の高水温には弱く、低水温には強いです。飼育する水温は12~20度が最適ですが、1年を通し7~26度を目標に飼育してください。高温に弱く、寒さには強い体質がありるため、飼育する水温が27度以下の飼育を心がけてください。水温28度以上では危険水域です。夏場の水温上昇を抑えるために冷却ファン、水槽用クーラーが必要になる場合もあります。費用をかけないよう、小型扇風機、発泡スチロール、冷凍させたペットボトルで対応できる場合も多々あります。

ウーパールーパーの餌について
餌は、ウーパールーパーのサイズにより変わってきます。小さい2,3cm以下はブラインシュリンプを与えます。徐々に大きくなり3cmを越えたぐらいから刻んだ冷凍赤虫を与えます。この時にブラインシュリンプ+冷凍赤虫で併用して与えたほうが餌の切り替えが簡単になります。冷凍赤虫に慣れてくると今度は7cm前後まで冷凍赤虫のみで育てます。7cm以上からは冷凍赤虫+固形餌で最終的には固形餌のみに切り替えます。この切り替えが少し大変で冷凍赤虫を好んで食べるため、なかなか固形餌を食べてくれません。冷凍赤虫と併用して根気強く与えてください。固形餌はウーパールーパー専用のものでなくて構いません。特に食いつきが良いのが、「おとひめ」と「ひかりキャット」です。「おとひめ」は粒のサイズ、浮遊性、沈下性など種類が豊富にあります。この「おとひめ」は熱帯魚の餌ではなく、養殖真鯛などの餌になりますので、ホームセンターでは販売されていないと思います。ネット通販やお近くのペットショップで小分け売りになっているものをお買い求めください。ウーパールーパーの餌は必ず沈下性のものを使用して下す。浮遊性では食べることができません。おとひめの粒の大きさはウーパールーパーのサイズに合わせてください。サイズ8~10cm前後ならEP2、EP3、サイズ10~15cm前後ならEP4、サイズ15cm以上でしたらEP5をお勧めします。「ひかりキャット」にも粒の違いがあり、ビック、クレスト、ミニの3サイズになります。コリドラスの沈下性の固形飼料も食べます。どの固形餌もウーパールーパーのサイズに合わせてお選びください。
こちらでも沈下性の「おとひめ」EP2を販売しています。ウーパールーパーやマリモと同梱可能です。
(小魚、メダカやヌマエビなどの生餌が水を汚れにくくて手間はかかりませんが、費用面や寄生虫の心配があります)
餌はウーパールーパーの必要以上に与えますと、食べかすで水を汚しますので、ピンセット、タモなどで取り除いてください。

ウーパールーパーの多頭、複数飼育について
ウーパールーパーの多頭飼育は、水槽などの飼育容器にきちんとしたスペースがあればほとんどの場合問題ありませんが、皮膚が柔らかい上に、外鰓も餌の標的になりますので、適度なスペースは必要です。また、餌の量を程度に調整してください。

ディスプレイ、飾り
飼育容器内で鋭利なもを設置すると皮膚が柔らかいウーパールーパーがケガをすることがあります。上部にライトを設置する場合はストレスにならないものをお勧めします。マリモをウーパールーパーと一緒に水槽に入れている方もいます。マリモはこちらでも通販しており同梱可能です。https://www.dog7.net/

https://www.dog7.net/

全体的なこと
ウーパールーパーの飼育は簡単です。金魚を飼育したことがある方は多いと思います、金魚よりも必要器具が少なくてすみます。

ウーパールーパーの飼育環境(底砂、ソイルは?)

撮影用に個体を見やすくするために砂利を敷いてありますが、本来は敷かない方が良いと考えています。ウーパールーパーは餌を食べる場合に大きな口を開けて大量の水とともに餌を吸い込むので、その時に底砂も一緒に誤飲もしますし、飼育環境を管理する、掃除する上でもない方が手軽です。

入れるのでしたら飲み込みできない小石や大きな砂利、もしくはその逆に飲み込みしてもすぐに吐き出したり、排泄できる砂(細かいサンゴ砂やガーネットなど)をお勧めします。

一番使用を控えた方がよいのがソイルです。ソイルは軽くて、飲み込みしやすく、粒が砂よりも大きいため、ウーパールーパーのサイズによっては大変排出されにくいです。餌と間違えて飲み込んでしまい、出てこないといったブリーダーさんの話を時々聞きます。https://www.dog7.net/

ソイルとは何か。

ソイルとは砂利や砂とは違い、人工的に作成されたものです。主に黒色土を原料とし、熱や圧力をかけて特殊な製法で製造されたアクアリウム用の底砂です。黒色土に豊富に含まれる栄養素が水草の生長に効果を発揮するだけでなく、土そのものに含まれている栄養素が健康的な水草の生長を助けます。その他に、水のpH(ペーハー)や水の硬度を低下させる効果も期待できます。

ウーパールーパーのリューシー系のミューテーション

こちらの画像個体はリューシーのミューテーションになります。リューシーは「黒目の黒目」と「黒目の金環」がいますが、何となくミューテーションは黒目の金環が多いと思います。

このような白い肌に黒色のまだら柄は成長して大きくなるにつれて薄くなったり、消えたりすることもあるようです。ウーパールーパーの全身に黒いまだら模様が出ていたり、左右どちらか片側だけ、腹部のみ、尾のみなどいろいろあります。リューシーのミューテーションの種類はあまり多くありません。同じくアルビノ系のミューテーションも少なく、逆にマーブル系のミューテーションが多いです。人気があるのが、ゴールデン系、マーブル系、ブラック系のミューテーションです。

今後いろいろなミューテーションについて掲載、説明していきたいと思います。https://www.dog7.net/

今日から8月に入り、気温が一層高くなった気がします。ウーパールーパーにとって水温上昇は体調不良を招きます。水温は26℃以下、27℃で危険な水温帯になり、28℃以上でしたら、皮膚などに異常が発生する場合もありますので注意が必要です。初めて夏を経験なさる飼育者さんは苦労をすると思います。

高水温へは年々耐性ができていますので、今後は28、29℃で飼育できるような日が来るはずです。

ウーパールーパーのショートボディ(リューシーのショート)

こちらの画像の個体はウーパールーパーリューシーのショートボディです。ショートはショートテール(体の長さは普通で尾だけが短い個体)がの方が多く、こちらでは500匹に1匹ぐらいいます。ショートボディ(画像のような個体、尾は普通で体の長さが短い個体)は、1500~4000匹に1匹ぐらいの割合です。ショートボディ+ショートテールのとても短い個体はもっと少ないです。ショートにも長さがあり、短い個体はとても短いです。その短い体長とは対照的に手足の長さは普通なので、ウーパールーパーではないように見えます。

こちらはミューテーションとは違い、固定化できる可能性は高いと思います。こちらでは行ってはいませんが、ショート同士を掛け合わせていけば、どんどん短くなると思います。https://www.dog7.net/

ショートの多くの場合が奇形のため、尾や背が曲がっている個体が多いように感じます。そのため、こちらでは掛け合わせは熱心に行っていません。尾や背が曲がっていると、成長するにしたがって曲がりが大きくなり、飼育するのが大変です。個別に飼育するわけにもいかず、普通の個体と一緒に飼育しています。

奇形といえども、はじいてしまうかわいそうなことにはしていません。販売したり、最後まで飼育したりしています。


ウーパールーパーのゴールデン系ミューテーション

ウーパールーパーのゴールデン系ミューテーション

ウーパールーパーのミューテーションです。こちらでは数が少なく2000~3000匹に1匹ぐらいの割合です。多いブリーダさんは1000匹に1匹以上です。

固定化に数年かけてチャレンジしているブリーダーさんもいますが、固定化は難しいと思います。ミューテーション×ミューテーションからは、ミューテーションが生まれてくることはほとんどありません。一般的な個体、特にマーブルが多く生まれてくる傾向にあると思います。この生まれてきたマーブル(何でも良い)オスとマーブル(何でも良い)メスを掛け合わせると隔世遺伝でミューテーションが生まれてくることがあります。なぜ?マーブル×マーブルと記載したのかは、マーブル×マーブルからは、例外もありますが4色、5色の幼生が出現するからです。繁殖させる手間を考えると色はたくさん出てきた方が楽しいと思います。https://www.dog7.net/

ミューテーション×ミューテーション → 産まれてきた子供同士の掛け合わせ(マーブル×マーブル) → ミューテーションの確率が上がります。血を濃くすると確率がさらに上がるかは不明です。上がるような気もしますが???

※マーブル×マーブルでなくても構いません

こちらはゴールデン系のミューテーションになります。ゴールデン個体に黒い斑点がついた個体で、人気のあるミューテーションの1つになります。