ウーパールーパー幼生日々の成長(ふ化から12日後)

ウーパールーパーの幼生が日々成長しています。画像の個体は、ふ化から12日後のものです。エサのブラインシュリンプを毎日毎日おなか一杯になるまで与えています。サイズアップし、ようやく18mmぐらいへと成長しました。落ちる個体もほぼなく、元気に泳いでいます。そろそろ20mmになるので、冷凍赤虫の準備が必要です。

ブラインシュリンプ

ブラインシュリンプは本当の塩水エビとは異なります。ブラインシュリンプは、海には生息していません。世界の多くの水域、特に内陸の塩水湖で見つけることができます。販売されているブラインシュリンプはソルトレイク湖と中国の湖に生息しているものが主です。特にソルトレイク湖は高級で値段もエッグ100g3000円ぐらいします。ブラインシュリンプがとても魅力的なのは、水の塩分の変動に容易に適応する能力です。 ブラインシュリンプは海水よりも塩分濃度が高い水域で問題なく生きることができます。 また、海水中に見られる塩分の10分の1しかない水質環境に対して高い耐性も持っています。https://www.dog7.net/
ブラインシュリンプは、多くの小魚に容易に捕食されてしまいます。それが海で見つけられない大きな理由です。それらの捕食者が住んでいない内陸の塩水の生息地で繁栄してきました。
高耐性の卵をメスのブラインシュリンプはひだの袋で育てます。 好条件の下で、メスはこのポーチからすべての若いエビを解放します。メスのブラインシュリンプはオスの精子で受精させずに産卵することもあります。 ブラインシュリンプエッグが受精すると、それらはすぐに孵化するか、または乾燥プロセスを経てふ化します。(何年もの間、乾燥してもふ化します)。 卵は過酷な環境条件に耐えることができます。

ウーパールーパー幼生の成長日誌(ふ化から6日後)

ウーパールーパーの幼生がふ化して6日が経過しました。画像にはリューシー以外のアルビノ、ゴールデン、マーブル、ブラックの幼生が映っています。どの個体も順調にエサのブラインシュリンプを食べています。お腹がオレンジ色に見えるのがブラインシュリンプです。ブラインシュリンプはとても小さいですが、活発に動き回るので、ウーパールーパーの幼生が好んで食べます。動かないエサにはあまり興味がないようです。(冷凍赤虫はウーパールーパーがこのサイズですと、長くて、太くて食べれません)

サイズはまだまだ小さくようやく8mmから10mmぐらいへと成長しました。元気に泳いでいます。35~40mmの安定したサイズに成長するのに1ヶ月近くかかります。https://www.dog7.net/

ブラインシュリンプは塩水(ソルトレイク湖が有名)でふ化させて与えます。ウーパールーパーは淡水です。ブラインシュリンプが淡水で生きていることができる時間は6時間程度だそうです。6時間経過するとブラインシュリンプは死んでしまい、水質悪化を招きます。エサはなるべく残らない量を与えることが重要です。ブラインシュリンプを与えすぎた場合は、スポイトなどで食べ残しを取り除くか、水換えをして、水質悪化しないように管理が必要です。

ウーパールーパーの稚魚3

ウーパールーパーの幼生は卵からふ化したばかりだと5~15mmぐらいです。大きさに幅があるのは産卵したメスにより違います。産卵経験の豊富なメス、大きなメス、健康的なメスからは大きな幼生がふ化します。5mmぐらいの幼生は初産の卵の場合が多いです。5mmぐらいの飼育はとても大変で初めての方はたぶん育てられないと思います。

幼生の成長スピードは、水温に関係します。水温が高ければ餌食いも代謝も高く、早く生著します。当方が幼生をふ化から1ヶ月で大きくしたサイズは55mmです。1ヶ月で55mm、ここから1日2mmのスピードで成長します。他のwebサイトでは、1ヶ月で70mmにした記載があり驚きました。1ヶ月で70mmは当方は何度も挑戦しましたがそのサイズには至りませんでした。https://www.dog7.net/

幼生を育てていく上での注意点は、エサと水です。数が多いため多頭飼育になる場合がほとんどだと思いますが、飼育が密集しているため、共食いも起きます。それを防ぐためにエサを多めに与えますが、このエサを多く与える行為が水質悪化につながります。水質が悪化するとウーパールーパーの幼生は弱いので死んでしまいます。水替えを多めに行い、防ぐのが良いと思います。ろ過器を使用すると水流で弱り死んでしまうことも多いです。

ウーパールーパーの幼生(おおよそ通常サイズ)

ウーパールーパーの幼生が卵からふ化して4日後からエサ(ブラインシュリンプ)を食べ始めました。まだ8mmぐらいと小さく死んでしまう個体も出てきます。きちんと成長するのに1ヶ月近くかかります。8~10mmでふ化するのがおおよそ通常サイズです。とても小さいですが、大食漢の為、成長する速度は早いです。この時期のエサは生きているブラインシュリンプを強くお勧めします。今までにいろいろなエサを試してみましたが、生きているブラインシュリンプより良いエサは見つかりませんでした。生きているブラインシュリンプは、塩水28度で24時間でふ化させてから与えます。必要な用具は、ブラインシュリンプエッグ、2リットル以上の容器、水、塩、サーモスタット、ヒーター、少し強めのエアーレーション、エアーチューブ、エアーストーン、電源2か所、濾すためのろ過紙もしくはスポイトなどが必要です。ウーパールーパーの幼生を育てるよりも活ブラインシュリンプを用意することの方が大変かもしれません。用具も多く必要で、塩水がエアーレーションで飛び散るので周りも汚れ掃除する必要があります。活ブラインシュリンプを採取してウーパールーパーに与えるのも一苦労です。それが毎日(2週間)となると飼育者さんの負担も大きいです。https://www.dog7.net/

今までにウーパールーパーの幼生に試したエサ
殻なしブラインシュリンプ・・・生きているブラインシュリンプよりも栄養価が高いといわれています。ブラインシュリンプの卵の殻を特殊な溶液(塩素など)で溶かしたものです。生きているブラインシュリンと併用するのは良いと思いますが、これ単体ではほとんど食べないです。生きているブラインシュリンプよりも安価で手間もかからず、栄養価も高いのですが、食べないのでお勧めできないです。

活ミジンコ・・・生きているので食べますが、用意するのが大変でした。あまりお勧めできないです。ウーパールーパーのエラあたりをかじるような話を飼育者さんから聞いたことがあります。

固形餌・・・食べませんでした

ウーパールーパーふ化したばかりの幼生ゴールデン

ウーパールーパーの幼生がふ化しました。メス個体は初産の為、卵の核がとても小さく、ふ化した幼生も5mmぐらいと極小でした。このサイズでの飼育はとても大変です。飼育経験のある当方でも育てるには苦労します。たぶん死んでしまう個体も出てきます。冷凍赤虫を食べれるまでに成長するのには成長するのに1ヶ月ぐらいはかかります。

産卵経験の豊富なメス、特に3年目ぐらいのメスですと産卵する卵の核がとても大きく、ふ化する幼生も15mm近くと大きいです。これぐらい大きいサイズでふ化しますと、手をかければ1ヶ月で55mmまで成長します。ふ化して1ヶ月で70mmまで成長する記事を見たことがありますが、こちらでは55mmが限界でした。通常、生まれてくる幼生は10mm前後です。2週間で冷凍赤虫が食べれるようになり、1ヶ月で35~40mm近くまで成長します。水温、餌の頻度と水換えによって成長速度は違います。成長を早めようと水温をあげますと体調を崩し、残念な結果になってしまう場合もありますので、幼生の飼育にはお気を付けください。https://www.dog7.net/

1年目のメスが産卵するとこのように小さい、弱い幼生が出てきますので、メスをよく成熟させてから産卵させる方法(きちんと成熟するまでオスメス隔離)をお勧めします。

ウーパールーパーマーブルの多彩な色彩つづき編

ウーパールーパーマーブルの多彩な色彩つづき編

前回ブログの続きになります。1日では書ききれなかったので、更に記載したいと思います。

ウーパールーパーは、リューシー、アルビノ、ゴールデン、マーブル、ブラックの5種類が存在します。
それぞれに色の濃淡があり、特にマーブルは親により、色彩が違います。

例えばブラック系統ですと黒っぽくなります。一番人気はゴールデン系統で、ラメが入ったり、黄色が入ったり、緑色っぽくなったりといろいろあります(前回掲載の個体)。

上の2枚の画像は、2013年頃に撮影したウーパールーパーのマーブルになります(ノーマル個体です)。この頃の私はまだ写真をよく撮影していたので、画像が出てきました。今では珍しい個体が出ても撮影しなくなってしまったので、手元にある画像は古い画像ばかりです。撮影する習慣をつけたいと思います。https://www.dog7.net/

余分なことを書いてしまいましたが、上の2枚は同じ個体です。正面からと横から撮影しました。個体色がわかりやすいように普段は飼育で使用しない黒色の砂利を敷き撮影しました。見かけることの少ないマーブルだと思います。全体的に黄色っぽく、エラは少し紫色をしています。こちらもゴールデンやイエローを親にしたマーブルです。親の遺伝をマーブルは受け継ぎやすいので、出現させるのはそれほど難しくはありません。このような個体は2015年ごろには「グリーン」と呼ばれ業者間で通常個体(マーブル)の約2.5倍の販売されていたこともあります。結局はマーブルなので、定着しませんでした。当方ではご要望があれば、800~2000円で販売できます。このような個体はいない時期も多いのでご希望に添えないこともあります。https://www.dog7.net/

この個体も上の個体と血統は違いますが、同じような個体です。

ウーパールーパーのマーブルいろいろ(珍しい個体を掲載)

ウーパールーパー5色のうちでマーブルが一番多く生まれてきます。いろいろな組み合わせで大抵マーブルが生まれます。だんだん大きくなってきました。この大きさではまだ性別は不明です。/https://www.dog7.net/

こちらもウーパールーパーのマーブルの画像です。とても珍しい個体です。体全部が黄色っぽい模様が入り、更にラメまで入っています。特にエラは黄色が強く、こちらもラメが混じっています。ラメとは白いキラキラとした粒模様のことです。短縮して「ラメ」と呼ばれています。こちらの個体はミューテーションではなく、固定種です。マーブルは特に親からの遺伝を強く受ける傾向にあり、この個体はイエローとの掛け合わせで出てきました。イエローとは、私が勝手につけた名前で、ゴールデンで濃い黄色(ラメ多め)の個体同士を累代を重ねて濃くした個体を指します。余談ですが、黒色の濃いブラックと掛け合わせてマーブルが生まれてきた場合、普通のブラックよりも黒色の濃いマーブルが出てきます。体色では見分けがつきません。目で判断するしか方法がありません。マーブルは必ず黒目の金環で、ブラックは黒目の黒目にのみ存在します。体色が薄くても、模様があっても、黒目の黒目でしたらそればブラックになります。逆に真っ黒でも黒目の金環ならその個体はマーブルです。

ウーパールーパーのリューシー2~3cmの飼育注意点

ウーパールーパーのリューシーが2~3cmになりました。エサはブラインシュリンプ+冷凍アカムシを与えています。

水温管理は卵の時よりも少し高く15~18度前後が望ましいと感じます。高いと耐性がないのか、水質悪化なのか不明ですが、死んでしまう個体も多く出てきます。ウーパールーパーの小さい幼生が1日20、30匹ほど死に始めたら、多くの場合が全滅します。飼育者さんからこのお問合せが多く寄せられます。一度多数死に始めたら、途中の対策は無いに等しいです。水温を一定にして、毎日2回全換水(水温を換えずに)をお勧めしていますが、効果は薄いです。/https://www.dog7.net/

卵からふ化すると3日間は餌を与えません。鮭の稚魚のように小さなヨークサック(のようなもの)があるためか、与えても食べません。水質悪化を抑えるためにも与えないのが良いです。ふ化から4日以降に餌を与えます。この時にまだふ化していない卵、ふ化したばかりの幼生もいますが、初めにふ化した幼生のことを考えてブラインシュリンプを与えます。(ブラインシュリンプの詳しい説明はサイトをご覧いただくか、検索で調べてください。ブログでも時間があるときに掲載します)2~3cmになりましたら、ブラインシュリンプだけでなく、冷凍赤虫をカッターはハサミで刻んで与えます。冷凍赤虫には大きなもの、長いものもあるので、刻んでいます。

ウーパールーパー卵の成長(ふ化の温度と日数の関係)

徐々にウーパールーパーの卵が成長してきました。

20~22度ぐらいで管理すると卵の成長が早く、約10日ほどでふ化します。逆に水温が低く8度ぐらいだとふ化まで25日ほどかかります。水温を急激に変化させるとふ化しなくなる場合があるので、日数をかけて徐々に水温を変えることをお勧めします。

ウーパールーパーの卵を管理するのに一番良い水温は産卵した時の水温です。(おおよそ12~15度ぐらいだと思います)水温を上げないのでふ化までに時間がかかり、手間取りますが、ふ化率が高いです。/https://www.dog7.net/

水温22度以上は危険。水温を高くすれば早くふ化します。そのために水温を23、24度にする方もいます(以前、私も23度で管理していました)が、ふ化率が下がります。また、ふ化する幼体もだいぶ小さいです。じっくりと育ててふ化すればそのあとの管理も比較的簡単になります。

余談ですが、ヘラクレスオオカブトムシは幼虫の期間は2年だそうですが、温度を上げると1年で成虫になるそうです。しかし、成虫は小さく弱く見えるそうです。ヘラクレスオオカブトムシは1mmで金額が変わるぐらいサイズにはとても繊細です。なるべく幼虫期間を長くするために温度は高温にせず、幼虫3令後半では飼育環境の変化で蛹にならないように環境も変えずに管理するそうです。

ウーパールーパー 卵の成長

ウーパールーパーの卵は、温度により成長速度が大きく違います。基本的には18度ぐらいが最適だと思いますが、飼育の本には24度まで大丈夫なようなことが記載されていました。24度では高いと思いますが、血統により確かに24度でも大丈夫な卵はあります。24度にすると10日も経過しないうちにふ化します。著者にその点について話をする機会があるので聞いてみたこともありますが、他の飼育者、ご自身の体験だとおっしゃっていました。

ウーパールーパーの卵はまず初めはまん丸ですが、それが数日で変化して細長くなります。三日月のような形になったらふ化します。黒い卵からはリューシー、マーブル、ブラックがふ化し、白い卵からはアルビノとゴールデンがふ化します。卵の色は黒から白へ、白から黒へ変化することもあります。https://www.dog7.net/

卵は、繁殖経験が豊富なウーパールーパーのメスからのものはとても丈夫で、ふ化する幼生も大きい傾向にありますが、そうでないメスの卵からふ化した個体はとても小さく、弱いです。「幼生が全滅した」といった話を飼育者からよく聞きますが、それはこの小さくて弱い幼生が原因です。この幼生の飼育はとても大変で、環境には気を使います。