ウーパールーパーふ化したばかりの幼生ゴールデン

ウーパールーパーの幼生がふ化しました。メス個体は初産の為、卵の核がとても小さく、ふ化した幼生も5mmぐらいと極小でした。このサイズでの飼育はとても大変です。飼育経験のある当方でも育てるには苦労します。たぶん死んでしまう個体も出てきます。冷凍赤虫を食べれるまでに成長するのには成長するのに1ヶ月ぐらいはかかります。

産卵経験の豊富なメス、特に3年目ぐらいのメスですと産卵する卵の核がとても大きく、ふ化する幼生も15mm近くと大きいです。これぐらい大きいサイズでふ化しますと、手をかければ1ヶ月で55mmまで成長します。ふ化して1ヶ月で70mmまで成長する記事を見たことがありますが、こちらでは55mmが限界でした。通常、生まれてくる幼生は10mm前後です。2週間で冷凍赤虫が食べれるようになり、1ヶ月で35~40mm近くまで成長します。水温、餌の頻度と水換えによって成長速度は違います。成長を早めようと水温をあげますと体調を崩し、残念な結果になってしまう場合もありますので、幼生の飼育にはお気を付けください。https://www.dog7.net/

1年目のメスが産卵するとこのように小さい、弱い幼生が出てきますので、メスをよく成熟させてから産卵させる方法(きちんと成熟するまでオスメス隔離)をお勧めします。

ウーパールーパーマーブルの多彩な色彩つづき編

ウーパールーパーマーブルの多彩な色彩つづき編

前回ブログの続きになります。1日では書ききれなかったので、更に記載したいと思います。

ウーパールーパーは、リューシー、アルビノ、ゴールデン、マーブル、ブラックの5種類が存在します。
それぞれに色の濃淡があり、特にマーブルは親により、色彩が違います。

例えばブラック系統ですと黒っぽくなります。一番人気はゴールデン系統で、ラメが入ったり、黄色が入ったり、緑色っぽくなったりといろいろあります(前回掲載の個体)。

上の2枚の画像は、2013年頃に撮影したウーパールーパーのマーブルになります(ノーマル個体です)。この頃の私はまだ写真をよく撮影していたので、画像が出てきました。今では珍しい個体が出ても撮影しなくなってしまったので、手元にある画像は古い画像ばかりです。撮影する習慣をつけたいと思います。https://www.dog7.net/

余分なことを書いてしまいましたが、上の2枚は同じ個体です。正面からと横から撮影しました。個体色がわかりやすいように普段は飼育で使用しない黒色の砂利を敷き撮影しました。見かけることの少ないマーブルだと思います。全体的に黄色っぽく、エラは少し紫色をしています。こちらもゴールデンやイエローを親にしたマーブルです。親の遺伝をマーブルは受け継ぎやすいので、出現させるのはそれほど難しくはありません。このような個体は2015年ごろには「グリーン」と呼ばれ業者間で通常個体(マーブル)の約2.5倍の販売されていたこともあります。結局はマーブルなので、定着しませんでした。当方ではご要望があれば、800~2000円で販売できます。このような個体はいない時期も多いのでご希望に添えないこともあります。https://www.dog7.net/

この個体も上の個体と血統は違いますが、同じような個体です。

ウーパールーパーのリューシー2~3cmの飼育注意点

ウーパールーパーのリューシーが2~3cmになりました。エサはブラインシュリンプ+冷凍アカムシを与えています。

水温管理は卵の時よりも少し高く15~18度前後が望ましいと感じます。高いと耐性がないのか、水質悪化なのか不明ですが、死んでしまう個体も多く出てきます。ウーパールーパーの小さい幼生が1日20、30匹ほど死に始めたら、多くの場合が全滅します。飼育者さんからこのお問合せが多く寄せられます。一度多数死に始めたら、途中の対策は無いに等しいです。水温を一定にして、毎日2回全換水(水温を換えずに)をお勧めしていますが、効果は薄いです。/https://www.dog7.net/

卵からふ化すると3日間は餌を与えません。鮭の稚魚のように小さなヨークサック(のようなもの)があるためか、与えても食べません。水質悪化を抑えるためにも与えないのが良いです。ふ化から4日以降に餌を与えます。この時にまだふ化していない卵、ふ化したばかりの幼生もいますが、初めにふ化した幼生のことを考えてブラインシュリンプを与えます。(ブラインシュリンプの詳しい説明はサイトをご覧いただくか、検索で調べてください。ブログでも時間があるときに掲載します)2~3cmになりましたら、ブラインシュリンプだけでなく、冷凍赤虫をカッターはハサミで刻んで与えます。冷凍赤虫には大きなもの、長いものもあるので、刻んでいます。

ウーパールーパー卵の成長(ふ化の温度と日数の関係)

徐々にウーパールーパーの卵が成長してきました。

20~22度ぐらいで管理すると卵の成長が早く、約10日ほどでふ化します。逆に水温が低く8度ぐらいだとふ化まで25日ほどかかります。水温を急激に変化させるとふ化しなくなる場合があるので、日数をかけて徐々に水温を変えることをお勧めします。

ウーパールーパーの卵を管理するのに一番良い水温は産卵した時の水温です。(おおよそ12~15度ぐらいだと思います)水温を上げないのでふ化までに時間がかかり、手間取りますが、ふ化率が高いです。/https://www.dog7.net/

水温22度以上は危険。水温を高くすれば早くふ化します。そのために水温を23、24度にする方もいます(以前、私も23度で管理していました)が、ふ化率が下がります。また、ふ化する幼体もだいぶ小さいです。じっくりと育ててふ化すればそのあとの管理も比較的簡単になります。

余談ですが、ヘラクレスオオカブトムシは幼虫の期間は2年だそうですが、温度を上げると1年で成虫になるそうです。しかし、成虫は小さく弱く見えるそうです。ヘラクレスオオカブトムシは1mmで金額が変わるぐらいサイズにはとても繊細です。なるべく幼虫期間を長くするために温度は高温にせず、幼虫3令後半では飼育環境の変化で蛹にならないように環境も変えずに管理するそうです。

2017年ついに産卵しました(黒系、有精卵)

ウーパールーパーの黒系が産卵しました。順調に育っています。

ウーパールーパーの黒系(マーブル、ブラック)は黒色の卵を産卵します。黒色の卵からは、マーブル、ブラックが産まれてきます。リューシーは白色の卵ではなく、黒色の卵から生まれてきます。リューシー×リューシーの卵は、黒色の卵(リューシーほぼ確定)です、一部白い場合はほとんどがアルビノになります。ゴールデン、アルビノは白系の卵から生まれてきます。/

親がアルビノでも、ゴールデンでも黒色の卵を産卵します。遺伝子的に白は劣勢なので、黒の方が多いです。以前にメスのアルビノから全部黒色の卵を産卵した話をブリーダーさんから聞きました。交尾したオスは黒系の累代を重ねて黒々としたブラックを使用したそうです。こちらではアルビノから全部黒色の卵を産卵したことはありません。卵からふ化する幼生の色は、親からだけでなく、祖父母も色も関係してきます。リューシーとブラックを掛け合わせると何色が生まれてくるのかお問合せがありますが、それはこちらでは不明です。祖父母の色も関係してくるので一概には言えません。https://www.dog7.net/

黒系の卵からマーブルとブラックを判断するのは難しいです。当方ではできません。また、白系の卵から確実にアルビノとゴールデンを判別することもできないです。アルビノとゴールデンで多少色が違う場合もありますが、個体差の範囲内なので、判別はできないです。生まれてくる中にはゴールデンよりも黄色の強いアルビノも多数います。

ウーパールーパーの産卵について、前回のつづきを掲載

前回に続き産卵の説明を記載します。

冬を1ヶ月ほど感じさせましたら、今度は水温を15度前後に保ちます。12~15度が産卵に適した温度だと思います。この時に環境を一定にせずに環境を換えてあげます。水を温かい水で全換えしたり、逆に冷たい水で全換えしたり、***を換えたり、〇〇を換えたりいろいろすると産卵しやすいです。

これで2ヶ月以内に産卵に至らなかった場合は、ウーパールーパー同士の相性が悪いか、成熟していないか、ウーパールーパーが冬を感じなかったのかなど多数の原因が考えられます。/https://www.dog7.net/

ウーパールーパー同士の相性が悪い場合は、一度別々に飼育します。水槽を近づけずお互いを見れない、見ないように飼育します。同じ飼育容器内で仕切り板で区切るだけでは難しいです。2週間ほど別々の飼育容器で飼育した後に、一緒にさせる方法を試してみます。

成熟していない場合は、1年末しかありません。オスよりもメスの方が2~3ヶ月ほど成熟が遅い傾向にあり、オスが準備できても産卵するメスが準備ができていない場合があります。

冬を感じなかった場合は、6~8度で1ヶ月飼育する方法をお勧めします。リセットする感じです。いきなり水温を6度にするとウーパールーパーの皮膚を傷つけることがあるので、10日ほどかけて水温を下げます。それから水温12~15度で一緒にしてあげればよいと思います。この時も水温がいきなり上げるとウーパールーパーの皮膚を傷つけることがあるので、10日ほどかけて水温を上げます。

ウーパールーパーの産卵、今年はいつもより早いです

ウーパールーパーが10月末から少し産卵しましたが、この時期の産卵はふ化率が低いので多分無精卵だと思います。

2月頃の産卵が一番ふ化率が良いです。

ウーパールーパーは、寒さを一定期間経験した後、温度の上昇で産卵します。人工的に水温を換えても産卵に至ります。ここ静岡県はこの時期でもまだ暑いです。水温が下がることはあっても、”冬”を感じさせるような水温まで下がるにはまだまだ早い時期です。無精卵になるのは、メスが原因ではなく、オスが原因と生物を学んだことがあるブリーダーさんから聞いたことがあります。無精卵をオスに食べさせると良いようです???(迷信かもしれませんので、参考程度に)/https://www.dog7.net/

この10月末でも、北海道や東北地方など寒さが早く訪れる地域では産卵しています。無精卵ではなく、きちんとふ化する卵です。逆に沖縄県でウーパールーパーの産卵の話を今まで聞いたことがありません。飼育者が少ないこともあると思いますが、水温が高いので産卵に至らないのではないかと思います。産卵に適していると思う温度は12~15度になります。産卵後もこの温度で卵も管理しするよ良いと思います。卵はウーパールーパーの血統にもよりますが、22度以上では死んでしまうこともあります。24度ではほとんどが死んでしまいます。

全5種類リューシー,アルビノ,ゴールデン,マーブル,ブラック

ウーパールーパーの種類は、大きく分けて全5種類です。左からアルビノ、ブラック、リューシー、マーブルとゴールデンです。この他に私は見たことがありませんが、スーパーホワイト、クリア、ブルーがいるそうです。この3種類は日本に正規ルートで入るとしたら、ワシントン条約の関係で研究所や研究所関係しかありません。一般には出回らず、画像もほとんどないと思います。https://www.dog7.net/

それらの個体をお持ちの方からの話です。日本にいる個体と少し顔が違い、全体的に優しい丸みを帯びたかわいい顔をしているそうです。スーパーホワイトは、リューシーが真っ白になった個体です。リューシーは通常白で薄いピンク色をしていますが、それが真っ白とのことです。クリアは皮膚が頭から尾まですべて透明で内臓もある程度見えるそうです。クリアはかなり特殊で生まれてくる数はとても少ないとのことでした。ブルーは、アメリカにいるそうです。ブラックがブルーに見えるわけではなく、ブルーだそうです。ネットで検索で多少は出てきました。スーパーホワイトとクリアは残念ながら画像は無かったです。研究所関係なのでネットに画像を掲載することはないかもしれません。

通常の全5種類はまた今度詳細を掲載します。

ウーパールーパーとカルキ抜き(塩素の中和について)

少し前にもブログで書きましたが、この頃、カルキ抜きの質問を1週間に5回ぐらい質問をいただきましたので、更に詳しく記載します。

結論から言いますと使用しない方が良いです。水換えは1日汲み置きした水をお勧めしております。カルキ抜きを使用して、量を間違えたり、気泡がたったり、白濁したりなどいろいろ報告を受けております。1日汲み置きした水でしたら、水温も飼育温度と同じで差がなくなり、カルキも抜けて生体への負担がほとんどありません。https://www.dog7.net/

カルキ抜きの裏の説明書きをきちんと読んで適正な量を測っても、調整の量を間違えたり、気泡がたったり、白濁したりします。それは、地域の水道局、時期ににより塩素濃度が違うからです。以前に北海道のある地区で、ある時期に熱帯魚が多く死んでしまうことが起きました。その内1人の飼育者さんが水道水の水がいつもと違うと感じ、水道局に電話を掛けたそうです。水道局の担当者は、「ここ数日雨が多く、増水しているので塩素濃度を通常の3倍近くにしている」と回答があったそうです。飼育者さんは塩素濃度を少し抑えてほしいと希望を出しましたが、回答は「熱帯魚のために塩素を調節するわけにはいかない、人間が安全に飲めるため、使用できるために調節している」と連絡が再度あったそうです。水道局の回答はごもっともだと思います。

カルキ抜きで量も間違えるのは塩素濃度がわからないので当然発生することです。

まだ、中和剤(重金属除去など)のことについて機会があれば追加で書きます。

ウーパールーパー 幼生期のエサ

ブラインシュリンプ→冷凍アカムシを与えております。画像はイトメです。イトメの方が単価が高いため、安価な冷凍アカムシの方を使用しています。

餌の与え方、種類とサイズ

まず、卵から幼生がふ化しましたら3日後からブラインシュリンプを与えます。(ブラインシュリンプについてはまた今度詳しく書きます。この記事内には書きません。ご了承ください)https://www.dog7.net/

毎日1回ブラインシュリンプを与えます。水温や餌の量にもよりますがおおよそ2週間ぐらいで2cmになると思います。そのサイズになりましたら、ブラインシュリンプだけでなく併用して冷凍赤虫も与えます。冷凍赤虫の方がウーパールーパーの幼生よりも大きい場合がありますので、冷凍赤虫は凍っているときにカッターナイフで削ってください。(ハサミで切ってもOKです)3cmになりましたら、冷凍赤虫だけで飼育できるようになります。ブラインシュリンプは冷凍赤虫と比べるとだいぶ高額なため、冷凍赤虫に切り替えると費用が少なくて済みます。(ブラインシュリンプも手間がかかります)

3cmから成長し、大体7cmぐらいになりましたら、固形エサを試してください。これも冷凍赤虫と併用して与えます。最初にうちは固形エサは食べずに冷凍赤虫だけ食べると思いますが、根気強く与え、最後に固形エサだけに切り替えます。さらに経済的になります。冷凍赤虫よりも固形エサの方が安価です。