映画で人気のニモ、カクレクマノミを飼育開始

カクレクマノミの飼育を始めました。当方は海水魚は初めての飼育です。深海生物のオオグソクムシでしたら多数扱っていたことがあります。オオグソクムシは、エサは与えず、エアーだけでよいので飼育がとても楽でした。カクレクマノミは、そのような飼育方法ではないので、手間がかかります。カクレクマノミは、今現在到着した沖縄産個体が2匹、明日ブリード個体が9匹、明後日3匹以上(沖縄宮古島産)が届きます。飼育が楽しみです。沖縄産のカクレクマノミは、ブリード個体と比べてオレンジ色がとても濃く、キレイです。

ディズニー映画でニモの愛称で知られるキャラクターは、カクレクマノミをモデルにしているので、その影響で飼育に火が付き人気になりました。多頭飼育可能で、水温は27度ぐらい、人工海水で飼育可能です。大きくなるのに時間がかかります。飼育容器内で、一番大きな個体がメスになり、次に大きな個体がオスになります。何匹飼育していても1ペアしかできません。逆に言えば、2匹いれば必ずペアになります。一番大きなメスがもしも死んでしまった場合は、次に大きかったオスがメスになり、3番目に大きかった個体がオスになります。その繰り返しです。メスからオスになるので不思議な感じがします。また、複数いるのに1ペアしかできないのも不思議です、。繁殖に不効率だと感じました。

カクレクマノミは比較的安価ですが、ニモと一緒に映画に出ている友人のドリーは、ナンヨウハギです。カワハギはフグの一種ですが、ナンヨウハギはスズキの一種になります。ナンヨウハギも映画の影響で名前が知られ、飼育する方も出てきましたが、この魚毒があることが最近になりわかりました。金額はカクレクマノミに比べるとだいぶ高額で、大体、どのショップでも2000円~10000円くらいで販売されています。比較的小さい個体は手に入りやすいが、大きな個体はなかなか見かけないです。成魚は全長20cmほどで、30cmに達するものもいます。カクレクマノミに比べるとだいぶでかいです。映画からは想像ができません。

カクレクマノミの飼育方法

基本的にはどの生物も同じですが、愛情をもって接すること、管理、飼育することが一番です。カクレクマノミの状態をチェックし、体に異常がないか、エサはよく食べるか、排泄はあるのかを日常的にチェックします。エサは、毎日2、3回20分ほどで食べきる量を与えます。飼育し始めの1ヶ月くらいは、ろ過装置にろ過バクテリアも繁殖してなく、まだ不十分なので、エサは少量ずつ与えてください。カクレクマノミを入れる前にパイロットフィッシュを入れておくとろ過装置にバクテリアも繁殖し、住み着くのでろ過がスムーズになります。海水はこちらでは焼津市の深海ミュージアムで購入できるのでそれをそのまま使用していますが、人工海水でよいです。比重計できちんと濃度を測ってください。海水温は25℃くらいが適温とされています。夏場の場合でもカクレクマノミは30℃くらいでも飼育できるので、冷却ファン、クーラーは、ほとんどの地域で必要ないです。朝昼晩の海水の温度に大きな差がないように注意してください。また、海水温も比較的高いため、水の蒸発には気を付けてください。一緒に入れるイソギンチャクは、海水温が高いと飼育できなく死んでしまうので注意してください。イソギンチャクを入れるときはそのイソギンチャクの耐えれる海水温を知らべてカクレクマノミの負担にならない温度にしてください。

水換えは、基本的に2週間に1度ぐらいのペースで行います。これは飼育環境(水量、ろ過装置など)や匹数によるので、もっと長い期間水換えをしなくても大丈夫な場合もあります。水換え時は海水温を合わせた新しい海水で30%ずつずつ程度換えることをお勧めします。

カクレクマノミは基本的に飼育容器の底にいることが多いので、底をきれいに掃除しておくとよいです。こちらでは管理が簡単なようにベアタンク、何も敷いていません。あるのは隠れ家のレンガと水温を保つためのヒーターだけです。

まだまだ飼育し始めでわからないことも多いので、観察しながら気が付いたことを書いていきたいと思います。

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