画像はウーパールーパーの黄色いリューシーです。とても珍しく、今回初めて見た方もいると思います。この個体はメスです。大きなサイズが好きなお客様に販売済みとなっています。繁殖させてほしくてお売りしましたが、ご本人は繁殖には興味が無いようでした。これがもしも産卵に成功して、累代を重ねて血を濃くして、ある程度固定化できたらとても大きな進歩だと思います。ネーミングはイエローリューシーでしょうか。ハードブリーダーさんがエサを多く与え、丁寧に育てた個体なので、健康的にとても大きいメスです。まだ、産卵には使用していないとのことで、これから数年は生きます。当方が手放した理由は、この1匹もしくは少数で1容器を使用してしまうには場所がもったいないからです。それよりか熱心な飼育者さんに飼育してもらい繁殖させてもらった方がこのウーパールーパーにとっても良いと思ったからです。
左側が一般的なウーパールーパーリューシーです。リューシーは白肌に黒目と言われていますが、比べてみるとピンク色をしていることがよくわかります。日本では一般的には流通していませんが、日本の研究所には日本に入ってきた個体とは違い、アメリカの研究所からの輸入個体にリューシーのスーパーホワイトがいると聞いたことがあります。比べると一目瞭然で真っ白で、顔つきが丸くて穏やかと聞きました。飼育が大変で20℃までしか耐性がありません。日本で流通している一般的な個体も、入ってきた1980年代当初は同じく20℃までの耐性でしたが、年々、ウーパールーパーが日本の気候に慣れてきて今では、27℃ぐらいまで大丈夫です。あと10年もすれば30℃近くの水温でも飼育できるようになるかもしれません。
ウーパールーパーのサイズは血統も関係していますが、水温18~20℃で餌を豊富に与えれば、多くの個体が25~30cmに1年半ほどで成長します。サイズ30cm越えは珍しいですが、良い環境と良い餌で、飼育者さんが目指せるサイズなので、挑戦しても面白いと思います。大きなウーパールーパーはとても迫力があります。多くの方が、ウーパールーパーは小さいイメージなので15cm越えることに驚く方もいます。